マネックス証券について
ネット証券大手の一角、「マネックスグループ」。
最近ではドコモによるマネックス証券の子会社化など、大きな変化が続いており、注目している投資家も多いのではないでしょうか。
マネックスの事業の柱は、大きく分けて次の3つです。
・証券事業
・暗号資産
・資産運用
現在は基盤である証券事業をベースとしつつ、暗号資産事業(コインチェック)を次の成長の柱として育てている段階です。

(画像引用:2026年3月期 決算説明資料p.10)
実はここ最近、このマネックスを巡って通信業界の2大巨頭「ドコモ」と「KDDI」を巻き込んだ、とんでもない大転換が起きています。
コインチェックが「KDDI」と戦略的資本業務提携!
暗号資産取引所といえば「ビットフライヤー」などを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、時代は大きく変わっています。
マネックスグループ傘下の「コインチェック」は、初心者でも直感的に使いやすいスマホアプリが支持され、アプリダウンロード数で数年連続国内No.1を記録する国内最大級の取引所です。このコインチェックが、3,000万人を超える顧客基盤を持つ「KDDI」との資本業務提携を発表しました。

(画像引用:2026年3月期 決算説明資料p.7)
この提携のポイントは以下の2点です。
約100億円の資金調達: KDDIがコインチェックグループ(CCG)の新規発行株式を引き受け、14.9%の株式を取得。なお、提携後もコインチェックはマネックスグループの連結子会社に留まります。
au経済圏への組み込み: auじぶん銀行やPontaポイントといった「au経済圏」でデジタル資産サービスを提供。暗号資産の大衆化を狙います。
KDDIほどの大企業が本格参入したいと考えるほど、この分野はこれからの成長分野だと言えます。
「ドコモ」と「KDDI」の板挟み?それとも…?
ここで、賢い投資家ならひとつの疑問が浮かぶはずです。
「あれ?マネックス証券の親会社って、NTTドコモじゃなかったっけ?」と。

(画像引用:2026年3月期 決算説明資料p.52)
ドコモは長らく金融事業への本格参入を狙っており、マネックス証券の約49%の株式を握って子会社化しました。目的は「証券口座とdポイントの連携」です。
つまり、現在のマネックスグループは以下のような状態になっています。
- マネックス証券(子会社): ドコモ(dポイント経済圏)とガッチリ
- コインチェック(子会社): KDDI(au・Ponta経済圏)とガッチリ
現状、ライバル関係にある通信2社とそれぞれ深く取引を持ったことになります。一見すると「板挟みになって大丈夫?」と思えるかもしれません。
当初は「TOB(株式公開買付)などで完全に買収されてしまうのでは?」という見方もありましたが、その可能性は低くなりました。
むしろ本当に面白いのは、「ライバル同士の2社を、どちらも仲間(プラットフォーマー)として引き入れた」という点です。
これまでマネックス単体ではリーチできなかった、
- ドコモ経済圏(dポイントユーザー)
- au経済圏(Pontaポイントユーザー)
という、日本最大級の2大顧客層を「両取り」できる最強のポジションを手に入れたのです。
現在のマネックスグループは、買収される側の「獲物」などではなく、2大巨頭からそれぞれ都合よく資金と顧客を引っ張ってくる「黒幕(プラットフォーマー)」としての地位を確立したと見るのが自然です。
気になる株主還元と「隠れ優待」
これだけ大きな投資を進めている最中ですが、株主還元もしっかり継続されています。
▼ 株主還元実績および予想

業績変化の激しいセクターで苦しい時期がありながらも、配当は減らしていません。
しばらくは成長のための「事業投資の期間」になりそうですが、ベースの還元姿勢は安心感があります。
さらに、マネックスグループには「1株からdポイントがもらえる」という嬉しい株主優待もあります。
最低単元の100株を持っていなくても、たった1株(単元未満株)を保有しているだけで、半期ごとに50ポイントがもらえます。私もマネックス証券を使っているので、1株だけお守り代わりに保有しています。
まとめ:マネックスグループの買い時は今?
- ドコモ経済圏×au経済圏を両取りする「おいしいポジション」を確立
- コインチェックの成長展開や、大企業の押し上げ効果が期待大
- 1株保有から始められるdポイント優待も魅力的
「通信大手の代理戦争に巻き込まれている」という表面的な見方を変えると、実は両者から果実を吸い上げる一番おいしい立ち位置にいるのがマネックスです。
コインチェックの将来性や、ドコモ・KDDIによる今後のブースト効果を信じる方にとっては、案外今が絶好の買い時なのかもしれません。


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