メタプラネットについて
最近、日本の株式市場で異様なほどの乱高下を見せ、ネット掲示板やSNSを大いに賑わせている銘柄があります。
それが「メタプラネット」です。

(画像引用:yahooファイナンス)
今でこそ「日本版マイクロストラテジー」のようなイメージを持たれている同社ですが、実はもともとの本業は全く別のところにありました。
かつての社名は「レッド・プラネット・ジャパン」。
日本やタイなどで格安のビジネスホテルを展開する、完全なホテル事業の会社だったのです。
しかし、コロナ禍による大打撃で深刻な営業難に陥り、保有していたホテルをほとんど売却することに。
生き残りをかけて、同社は次々と新しい事業に手を出し始めました。
Web3やメタバース関連の事業
コンサルティング事業
インバウンド向けのブティックホテル運営
どれも会社の経営を大きく支えるほどの利益の柱には育ちません。
ビットコイン戦略はうまくいったのか?
慢性的な売上不足と営業赤字から抜け出せず、実質的に「次に何をして稼げばいいのか分からない」という、非常に苦しい状況が続いていたのです。
そんな同社が、まさに「最後の勝負」として全ての舵を切ったのが、ビットコインへの全力投資でした。
では、その大胆すぎるビットコイン戦略は現在どうなっているのでしょうか?
足元のデータをベースに、現在の保有状況と含み損益を試算してみましょう。
総保有枚数: 40,177
BTC総投資額: 約41億8,000万ドル
1BTCあたりの平均取得単価: 約104,106ドル
現在1BTC約60,590ドル付近で推移しています。
これをもとに現在の時価総額を計算すると…… 投資額に対して現在は約400億〜500億円以上の「含み損」の状態を迎えています。
とはいえ、ビットコイン自体が元々ボラティリティの激しい不安定な資産であるため、この程度の乱高下は会社側も、そしてここに投資している投資家たちも「想定内」の範囲と言えるでしょう。
メタプラネットの乱高下から学ぶ、個人投資家のリアル
私はこの銘柄の名前が出始めた頃から注目していましたが、もちろん一度も買っていません。
なぜなら、この株の暴騰と急落の裏には、個人投資家を巻き込む「典型的な罠」が見え隠れしていたからです。

(画像引用:yahooファイナンス)
今回の株価乱高下の起爆剤となったのは、おそらくYahoo!ファイナンスの掲示板やSNSの声です。
「いま買わないと乗り遅れる!」 「ここから10倍株(テンバガー)になる!」といったお決まりの買い煽りによって、多くの個人投資家が飛びつきました。
そして、高値でうまく売り抜けた人だけが勝ち誇ると、絵に描いたような展開が繰り広げられたのです。
さらに恐ろしいのは「まだ夢を見ている人」が多く信用買いの残高が減っていないという点です。 自分が機関投資家の「鴨」になっていることに気づいていない人も多いかもしれません。
個人投資家の買い残をターゲットに、海外の巨大な機関投資家たちが容赦なく「空売り」を仕掛けて株価を押し下げているのがよく分かります。

(画像引用:yahooファイナンス)
モルガン・スタンレーMUFG ゴールドマン・サックス UBS AG 名だたるメガ投資銀行が売りを入れています。
もちろん、ビットコインが爆騰すれば今後株価が再び上がる可能性は大いにあります。
しかし、これだけ膨らんだ「信用買いの山」は株価が上がろうとする際の上値の重石になるため、再び大きく上昇を始めるのは、個人投資家が絶望して投げ売りし、この銘柄を忘れた頃になるのではないでしょうか。
まとめ:煽りに流されず「自分の軸」を持つ
今回のメタプラネットの激しい値動きから、私たちが学ぶべき教訓はとてもシンプルです。
・Yahoo!掲示板の書き込みは参考にしない
・煽るような有名インフルエンサーの言葉も参考にしない
・投資で生き残るために必要なのは、他人の声ではなく「自分の軸で考えること」です。
私がコツコツ一株投資をする際、大切にしている軸は以下のようなポイントです。
その会社が描く「納得できる成長ストーリー」があるか?
他社が簡単に真似できない「参入障壁」を持っているか?
地味でも確実に利益を出せる「ニッチな強み」があるか?
一発逆転を狙うような激しいマネーゲームは、一見華やかに見えますが、一歩間違えれば資産を溶かす劇薬です。
私たちは周囲の熱狂に惑わされることなく、企業の「本質」をじっくり見極めながら、自分のペースで着実に資産を積み上げていきましょう!

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